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建設業のDX導入、他産業より1割遅れ。DX進展企業は海外ITエンジニアを積極活用

作成者: Human Resocia|2025/09/30

~建設業における人材動向と海外人材活用に関するアンケート調査vol.2~

総合人材サービス会社で、建設業向けの人材派遣・海外エンジニア派遣・人材紹介事業を展開するヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:高橋 哲雄、以下「当社」)は、建設業で働くビジネスパーソン345名に、人材不足の実態や海外人材活用について、アンケート調査を実施しました。

調査結果から、建設業界では他産業と比べてDX導入が約1割遅れていることがわかりました。約72%の企業がIT人材の不足を実感していると回答しており、DX推進に必要な人材不足が要因の一つであることが伺えます。またDXが進展している企業ほど、海外ITエンジニア活用の必要性を強く認識している傾向が見られ、8割以上が採用・検討を進めていることも明らかになりました。

【調査結果のポイント】

●DXが「進展している」と回答したのは14.2%のみ。DXへの取り組み状況は他産業より約1割遅れ
72.1%が「IT人材不足」と回答、約6割が「不足は拡大する」と予測
●DXが進展している企業ほど「海外ITエンジニアの活用が必要」と認識、8割超が採用に前向き

・外国籍人材を「海外人材」、外国籍ITエンジニアを「海外ITエンジニア」としています。
・小数点第2位以下を四捨五入しているため、必ずしも合計値は100%となりません。 

<本調査結果のレポートにつきまして>

本調査結果の全編は、以下にて提供しています。
●資料ダウンロードページ URL: https://corporate.resocia.jp/dl/construction_08

 

■調査の背景・概要

建設業では、建設ニーズの高まりや人材不足に直面していることなどから、業務効率化を進め、DXにより生産性を向上させる必要性が高まっています。しかしながら国内では、DX推進を担うITエンジニアをはじめとした人材がひっ迫しているうえ、建設DXに必要なBIM/CIMを活用できる人材など、将来の人材確保に危機感が高まっていることが、これまでの調査から明らかとなっています(※1)。このような背景を踏まえ、建設業で働くビジネスパーソン345名に実施したアンケート調査から、建設業のDX進展の実態とそれに必要なIT人材確保の現状について、vol.2として発表します。

アンケート結果からは、建設業においてDX推進が遅れている現状、またDXへの取り組みに重要な「IT人材」についても不足感が強いことが明らかとなりました。さらには、DXが進展している企業ほど「海外ITエンジニアの活用が必要」と強く認識しており、海外人材活用がDX推進のカギとなっていることが示唆される結果となりました。

■調査結果のポイント

1.「DXが進展している」は14.2%にとどまる、取り組み状況は他産業に遅れ

建設業で働く人に、自社のDXへの取り組み状況を聞いたところ、DXに積極的に取り組んでおり、「進展している」と認識しているとの回答は、14.2%にとどまりました。積極的に推進しているものの「一部のみしか進んでいない」との回答が27.2%、「進展していない」と感じているとの回答は20.6%であり、DXが進んでいない現状が明らかとなりました。また、建設業では計62%が「DXに取り組んでいる」と回答していますが、他産業では同73.6%となっています。他産業と比較してDXへの取り組み状況は1割程度低く、建設業でのDX推進は遅れをとっている実態が浮かびあがりました。

2. 72.1%がIT人材の不足を実感。半数超が今後もIT人材不足が続くと予測

DXへの取り組みが進まない大きな要因として、IT開発者を含む人材不足があげられます(※1)。そこで、建設各社にIT人材についての不足状況を聞いたところ、「非常に不足している」が15.9%、「不足している」が30.1%、「どちらかといえば不足している」が26.1%で、計72.1%が「不足」と回答しています。

さらに、3年後、5年後の見通しについて聞いたところ、IT人材不足が3年後に拡大しているとの回答は計56.5%、5年後においても計55.1%でした。特に、「IT人材不足は一層拡大する」との回答は、3年後の19.7%から5年後には25.8%と増えており、将来のIT人材確保への強い危機感が表れています。

3. DX進展企業の8割超が、海外ITエンジニアの必要性を認識

続いて、海外人材の採用動向について聞いたところ、IT人材不足によるDXへの停滞感などを背景に、建設各社が海外ITエンジニア活用を推進している姿勢が浮かび上がってきます。「積極採用している」との回答は20.9%と2割を超え、積極採用はしていないが「採用している」との回答は42.8%で、計63.7%が海外ITエンジニアの採用に取り組んでいる結果となりました。また「採用を検討している」を含む、計82.4%が、海外ITエンジニア採用に前向きであり、建設各社の期待値の高さが表れています。

また海外ITエンジニアの必要性について尋ね、DX進展度合いに応じて比較したところ、DXが進展している企業では計83.7%が「必要」と回答しており、DXが進展しているほど、海外ITエンジニアの必要性を強く認識していることが明らかとなりました。

■調査結果を受けて

アンケート結果からは、DX推進の重要性が高まっているものの、建設業では進展度合いが遅れている実態、そしてその要因としてIT人材不足が背景にあることが明らかとなりました。また、DX進展企業においては、海外ITエンジニアを積極的に活用している実態が浮かびあがりました。

本アンケート調査結果のvol.1(※1)では、建設技能工をはじめ、BIM/CIMや設計など技術職人材においても、海外人材への期待値が高まっていることがわかっています。このことから、建設業では、直面する人材不足への対応、さらにはDXによる生産性向上においても海外人材が有効な解決策であると期待されており、現場からITまでの幅広い領域で、今後活用が進むと推察されます。

※1) 参照:2025/09/29発表 建設業における人材動向と海外人材活用に関するアンケート調査vol.1
深刻化する人材不足を背景にBIM/CIM・設計など技術職でも海外人材ニーズが高まる ~建設業345人アンケート調査、6割が「5年度さらに人材が不足」と回答~
URL: https://corporate.resocia.jp/info/news/20250924_const_survey_1

調査概要

調査実施期間: 2025年3月27日~31日
調査手法: インターネット調査
回答数: 345サンプル
調査対象: 建設業に勤めており、人材採用において決定権を有する人

 

■ヒューマンリソシア 海外ITエンジニア派遣 「Global IT Talentサービス」 について

世界60を超える国・地域から、1,200名超のエンジニアを採用し、国内企業に派遣しています。グループに国内最大級の日本語学校を持ち、短期間で、会話を中心とした日本語力を育成できることが強み。WEB開発やデータ分析・AIなどのIT領域に加え、BIM/CIM領域のエンジニアも多く活躍しています。多様な価値観を持つ多様な人材が、日本で活躍する機会を創出することで、グローバル化・ダイバーシティ推進にも寄与しています。
●サービスサイトURL: https://git.resocia.jp

<ヒューマンリソシアについて>

総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託、DXソリューション事業を全国27拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。
●ヒューマンリソシアWebサイト: https://resocia.jp

<ヒューマングループについて>

ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、IT、美容、スポーツと多岐にわたる事業を展開し、2025年4月に創業40周年を迎えました。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、各事業の強みを生かし、連携しながらシナジーを最大限に発揮する独自のビジネスモデルにより、国内340拠点以上、海外4カ国5法人のネットワークでお客様に質の高いサービスを提供しています。
●ヒューマンホールディングスWebサイト: https://www.athuman.com/

会社概要

ヒューマンリソシア株式会社
●代表取締役: 高橋 哲雄
●所在地: 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1階
●資本金: 1億円
●URL: https://resocia.jp

■本件に関するお問い合わせ■

ヒューマンリソシア株式会社 広報担当 吉田
E-mail: resocia-pr@athuman.com

■ヒューマングループに関するお問い合わせ■

ヒューマングループ 広報担当 若林、平
E-mail: kouhou@athuman.com