第12回:世界各国のIT分野の卒業者数は?~米国・中南米編~

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米国のIT分野の卒業者は年約15万人、STEM関連分野の卒業者は年28万人に上る

世界92カ国のIT技術者調査、卒業者編、アジア・オセアニア地域に続き、第12回の今回は、米国・中南米地域についてご紹介します。
ここでは、IT技術者の大きな人材供給源となる情報通信技術関連を専攻したIT分野の卒業者、およびAI(人工知能)やビッグデータ解析分野で重要となる科学・数学・統計学などSTEM関連分野の卒業者数にフォーカスをあて、各国の調査結果をご報告します。

なお、本連載では、経済協力開発機構(OECD)や国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の統計データなどを元に分析しています。

※本連載では、下記15カ国を北米・中南米として調査していきます(略称にて表記、順不同)
北米:米国(カナダについては収集データが少なく除外)
中南米:ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ペルー、エクアドル、ボリビア、グアテマラ、ドミニカ共和国、コスタリカ、ウルグアイ、ホンジュラス、エルサルバドル、パナマ
※情報通信技術分野の卒業者数については、OECDおよびUNESCOの統計データより、短大等を含む大学(学士、修士、博士)を引用しています
※科学・数学・統計学専攻の卒業者数については、OECDおよびUNESCOの統計データより、短大等を含む大学(学士、修士、博士)のNatural sciences, mathematics and statistics専攻の卒業者数としています

IT分野の卒業者、米国が年約15万人を輩出、中南米は全体で約10万人

まず図表①にて、米国と中南米の計15カ国にて、情報通信技術関連を専攻したIT分野の卒業者数を見ていきたいと思います。

これによると、米国が14万7,637人となりました。地域では圧倒的な人数の卒業者を輩出していますが、約55万人であるインドの4分の1ほどの人数となります(参照:「第11回 世界各国のIT分野の卒業者数は?~アジア・オセアニア編~」)。次いでブラジルが3万9,764人、ペルーが1万8,224人、メキシコが1万1,262人となりました。

他の中南米の国々はいずれも1万人に届かず、中南米でデータを確認できた12カ国の合計は、約10万人でした。

図表①「情報通信技術分野の卒業者数」

<出典および情報年(カッコ内)>
※米国、ブラジル、メキシコ、コロンビア、コスタリカ、チリ:OECD. Stat(すべて2016年)
※アルゼンチン(2016年)、エクアドル(2016年)、エルサルバドル(2017年)、グアテマラ(2015年)、ホンジュラス(2015年)、パナマ(2015年)、ペルー(2016年)、ウルグアイ(2016年):UNESCOstat
※短大等を含む大学(学士、修士、博士)の情報通信技術分野専攻の卒業者数

IT技術者の供給力、最も高いのはペルー、米国の年間IT卒業者数は現役IT技術者の3.1%

続いて、各国のIT技術者の需給バランスを見る参考として、IT技術者に対するIT分野の卒業者数の割合を見ていきたいと思います。この数値が高いほど、新たにIT技術者となりえる卒業者が多く輩出されており、IT技術者の供給力が高いと推測できます。なお、各国のIT技術者数については、連載の「第2回:世界各国のIT技術者数~米国・中南米編~」で調査した結果を引用しています。

図表②によると、この地域で最も割合が高いのは、ペルーの33.7%となりました。
次いで、エルサルバドルが25.4%、エクアドルが22.7%と続きました。

一方、米国は3.1%で、日本と同じでした(参照:「第11回 世界各国のIT分野の卒業者数は?~アジア・オセアニア編~」)。また、中南米で卒業者数が最も多いブラジルは5.3%となりました。

図表②「IT術者数に対する情報通信技術分野の卒業者数の割合」

※出典および情報年は図表①と同じ

IT分野の卒業者数、増加率は、米国5.2%、ブラジル1.7%、最も高いのはパナマで30.9%増

次に、情報通信技術関連を専攻したIT分野の卒業者数の増加率を、時系列でデータが取得できた直近の前年比にて算出した図表③を見ていきたいと思います。

地域で卒業者数が最も多い米国は5.2%の増加、2番目に多いブラジルも1.7%増と、IT分野の卒業者が増えていることがわかります。

なお、データを確認できた10カ国の中で最も増加率が高いのは、パナマの30.9%増、次いでメキシコの9.1%増、コスタリカの8.8%増となりました。

図表③「情報通信技術分野の卒業者数の増加率」

※出典および情報年は図表①と同じ

STEM関連分野の卒業者、米国が年28万人超、次いで約3.3万人のブラジル

続いて、今後、AI(人工知能)やビッグデータの解析等において重要になる科学・数学・統計学などのSTEM関連分野の卒業者数について見ていきたいと思います。

AI分野で世界をリードしていると言われる米国は、年28万1,414人となり、約3万人である日本の10倍近くの卒業者を輩出しています。またIT分野の卒業者が約15万人でしたから、STEM関連分野はその2倍近くの卒業者数となりました。
なお、アジア・オセアニアでトップであった113.6万人のインドと比較すると、人数ベースでは約4分の1にとどまっています。

中南米では、ブラジルが3万3,439人となり、こちらも日本を上回りました。
なお、中南米でデータを確認できた12カ国の合計は約8.3万人となりました。

図表④「科学・数学・統計分野の卒業者数」

※出典および情報年は図表①と同じ
※短大等を含む大学(学士、修士、博士)のNatural sciences, mathematics and statistics専攻の卒業者数

STEM関連分野の卒業者、米国は4.2%増、最も増加率が高いのはコスタリカで32.4%増

続いて、科学・数学・統計学などSETM関連分野の卒業者数の増加率を、時系列でデータが取得できた直近の前年比にて算出した図表⑤にて見ていきたいと思います。

地域1位の米国は4.2%増、2位のブラジルは3.6%増、3位のメキシコが8.6%増となりました。

データを確認できた10カ国の中で最も増加率が高いのは、コスタリカの32.4%増、次いでエルサルバドルの19.6%増、エクアドルの15.6%増と続きました。

図表⑤「科学・数学・統計分野の卒業者数の増加率」

※出典および情報年は図表④と同じ

 

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