第9回:世界各国のIT技術者の給与は?~東ヨーロッパ・北ヨーロッパ編~

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IT技術者、給与の伸びが高い東ヨーロッパと、給与水準が高い北ヨーロッパ

世界92カ国のIT技術者についての調査結果、給与編。これまでの、アジア・オセアニア、米国・中南米、西・南ヨーロッパに続き、今回は、IT分野で注目に値する国々が多い、東・北ヨーロッパの調査結果をご紹介していきます。

なお、本連載では、国際労働機関(ILO)の統計データベースから引用した情報通信業の就業者の平均年収と、企業の給与などに関する情報を収集・提供している「PayScale」より引用した「Software Engineer」の給与データを活用しています。

◆世界92カ国のレポートは、下記にて公開しています。
「92 カ国をデータで見みるITエンジニアレポートvol.2  世界各国のIT技術者給与まとめ」
URL:https://git.resocia.jp/info/post-developers-around-the-globe-survey-salary/


※本連載では、下記東ヨーロッパ10カ国、北ヨーロッパ8カ国を調査しています(※略称、順不同)
東ヨーロッパ:ロシア、ポーランド、ウクライナ、ルーマニア、チェコ、ハンガリー、ベラルーシ、ブルガリア、スロバキア、モルドバ
北ヨーロッパ:スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、ラトビア、リトアニア、エストニア、アイスランド
※IT技術者数は、情報通信業に就業しており、国際標準職業分類 で「専門職」「技師、准専門職」に分類された人としています
※情報通信就業者とは、IT技術者に限らず、情報通信業にて就業している人を指します。そのため、人事や管理部門など、様々な職種の人が含まれます

東ヨーロッパ

IT技術者の給与、1位チェコ、2位ウクライナ、3位ポーランド

まずは、東ヨーロッパ10カ国のIT技術者給与について、情報通信業就業者および「SoftwareEngineer」の年収を集計した、図表①で見ていきたいと思います。

東ヨーロッパで最もIT技術者の給与が高い国は、28,204USドルのチェコ、次いで24,755USドルのウクライナ、24,536USドルのポーランド、23,420USドルのルーマニアが続きます。

なお、ロシアは16,259USドルと、チェコの6割に満たない結果となりました。

また多くの国で、IT技術者の給与が情報通信業就業者の給与を上回りました。特にウクライナは、IT技術者の給与の方が5.5倍も高い結果となりました。

図表①「情報通信業就業者とIT技術者の給与」

<出典>
国際労働機関(ILO)の統計データベースおよびPayScaleのサイトより検索したデータをもとに作成(検索日は2019年5月30日)
<情報通信業就業者の平均年収の情報年>
ロシア:2017年、他は2016年

最も給与伸び率が高いのはウクライナの14.4%、次いでブルガリア13.4%

続いて、IT技術者給与(平均年収)の伸び率(対データが収集できた直近年比)をまとめた、図表②「各国の情報通信業就業者の給与(平均年収)伸び率~東ヨーロッパ編」でを見ていきたいと思います。Software Engineerについては、時系列に比較するデータを収集することができなかったため、情報通信業就業者の年収比較にて考察していきます。

データを確認できたのは10カ国中6カ国でしたが、いずれも平均給与が伸びており、最も伸び率が高いのはウクライナの14.4%、次いでブルガリアが13.4%となりました。

図表②「各国の情報通信業就業者の給与(平均年収)伸び率~東ヨーロッパ編」

<出典>国際労働機関(ILO)の統計データベースより作成、情報年は図表①と同じ

北ヨーロッパ

情報通信業就業者の平均年収が最も高いのは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン

次に、第4回のIT技術者編でも存在感が際立った、北ヨーロッパ8カ国の給与を見ていきたいと思います。
情報通信業就業者およびIT技術者(Software Engineer)の年収を集計したものが、図表③です。

データを確認できたのは4カ国で、うち最も給与が高い国は、デンマークの71,128USドル、次いでノルウェー58,908USドル、そしてフィンランドの49,193USドル、スウェーデンの44,999USドルが続きました。

この4カ国はいずれも、IT技術者より情報通信業就業者の給与の方が高い結果となりました。米国や西ヨーロッパなどのIT先進国同様、情報通信業界では、IT技術者よりも高い給与をもらっているエグゼクティブ層が多いと考えられます。

続いて、情報通信業就業者(ブルー)の給与を見ていきたいと思います。
こちらもトップはデンマークの91,272USドル、次いでノルウェーが82,884USドル、スウェーデンの74,220USドルと続きました。

この3カ国に加え、4位のアイスランド、5位のフィンランドはいずれも、日本の平均年収である40,968USドルを大幅に上回る結果となりました。

図表③「情報通信業就業者およびIT技術者の年収」

<出典>
国際労働機関(ILO)の統計データベースおよびPayScaleのサイトより検索したデータをもとに作成(検索日は2019年5月30日)
<情報通信業就業者の平均年収の情報年>
スウェーデン、デンマーク、ラトビアが2014年、フィンランド、ノルウェーが2015年、リトアニア、エストニア、アイスランドが2016年

IT技術者給与の伸び、高かったのはラトビアの26.4%、ノルウェーとフィンランドは大幅なマイナス

次に、IT技術者給与(平均年収)の伸び率(対データが収集できた直近年比)を、図表④で見ていきたいと思います。

データを確認できたのは6カ国となりました。この中で最も高い伸び率を示したのは、ラトビアの26.4%、次いでアイスランドの22.3%、続いてエストニアの9.9%、リトアニアの6.6%となりました。

一方、ノルウェーは▲19.6%、フィンランドは▲15.6%と、大幅に減少する結果となりました。

図表④「IT技術者給与(平均年収)の伸び率」

<出典>国際労働機関(ILO) の統計データベースより作成、情報年は図表③と同じ

 

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「92 カ国をデータで見みるITエンジニアレポートvol.2  世界各国のIT技術者給与まとめ」
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