存在感高まるIT大国の米・中・印と、注目の北欧諸国をはじめとしたヨーロッパ地域
ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で人材サービス事業を運営するヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:御旅屋 貢、以下「当社」)はこのたび、世界のITエンジニアについての調査結果を、「92カ国をデータで見るITエンジニアレポートvol.1 世界各国のIT技術者数まとめ」として発表しました。
本レポートでは、各国の統計データなどをベースとした独自分析により、世界92カ国のIT技術者数は2,136万5千人、IT技術者数の増加率は年間約3.35%と推計。IT技術者数では、米国、中国、インドといったIT大国に加え、北ヨーロッパ諸国をはじめとしたヨーロッパ地域の存在感が際立つ結果となりました。一方日本は、IT技術者数においては世界第4位であるものの、IT技術者数の伸び率は27位に留まる結果となりました。
【レポートの概要】 ・調査対象は92カ国、世界人口の84%以上をカバーしたグローバルレポート ・世界のIT技術者数は、推計2,136万5千人、国 ・地域別では1位米国、2位中国、3位インド ・IT技術者の割合が高い北ヨーロッパ諸国、6カ国が世界トップ10位以内に入る ・世界のIT技術者数は、ヨーロッパ諸国が牽引し年間約3.35%ペースで伸長、日本は27位と伸び悩む |
※本レポートでは、データを収集できた世界92の国・地域を対象に、国際労働機関(ILO)、経済協力開発機構(OECD)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の公表データや、各国の統計データを用いています。出典元および地域分類については、本レポートの最後に記載しています。
※情報通信業就業者の中で、国際標準職業分類 の「専門職」、「技師、准専門職」に分類された人をIT技術者として算出しています。
世界で働くIT技術者数は、推計2,136万5千人に
世界92カ国のIT技術者は、推計2,136万5千人となりました。地域別にみると、最もIT技術者が多いのは中国、インドといったIT大国を擁するアジア・オセアニア地域で、811.6万人となりました。次いで、477.6万人の北米(米国)、295.9万人の西ヨーロッパが続きます(図表①)。 この結果、世界のIT技術者の約4割が、アジア・オセアニア地域で就業していることがわかります(図表②)。また北米(米国)で就業しているIT技術者は、世界のIT技術者の2割強、ヨーロッパ全体のIT技術者は、世界の約3割を占めています。IT技術者数トップは米国の477.6万人、2位中国、3位インド、日本は109万人で第4位に
各国のIT技術者数を国・地域別でみると、米国がトップの477.6万人、ついで中国の227.2万人、インドの212万人と続きます。この3カ国にて、世界のIT技術者の約43%を占めており、IT大国として大きな存在であることがわかります。 なお日本は109万人で、第4位となりました。しかしながら、トップの米国の2割強、3位のインドと比較しても約半数に留まる結果となりました。IT技術者の割合が高い地域は、北ヨーロッパ、次いで米国
次に、全人口に占めるIT技術者の割合を地域別にみると、最も割合が高いのは北ヨーロッパの1.59%、次いで米国の1.47%、西ヨーロッパが1.12%と続きます(図表④)。 なお、地域別で最もIT技術者数が多いアジア・オセアニアは0.20%と、人口に占めるIT技術者の割合は低いことがわかります。今後各国のIT産業が成長することにより、IT技術者が多く生まれる可能性を秘めているといえるでしょう。※IT技術者数が不明なベラルーシとカザフスタンは算出から除外IT技術者の割合が最も高い国はアイスランド、北ヨーロッパの国々が続く
IT技術者の割合を国・地域別に見てみると、トップがアイスランドの2%、第2位以下は、スウェーデン、エストニア、アイルランド、フィンランドと、ヨーロッパの国が続きます。注目すべきは北ヨーロッパ諸国で、トップ10に6カ国がランクインする結果となりました。 なお、IT技術者数において世界第2位、3位の中国とインドは、それぞれ67位、70位と、人口の多さが影響してか、IT技術者の割合は低い結果となりました。また日本は、0.86%の32位で、アジア圏では、韓国(12位)、シンガポール(22位)、香港(24位)に続く4位となりました。※IT技術者の割合は、小数点第3位を四捨五入し算出
世界のIT技術者数は、年間3.35%の伸び、北ヨーロッパの伸びが目覚ましい
IT技術者数をデータが収集できる前年と比較し、人数ベースでの伸び率を算出したところ、世界のIT技術者数は年間3.35%増加していることがわかりました。これを地域別にみてみると、最もIT技術者数が伸びているのは北ヨーロッパの5.63%、そして中央・西アジア、東ヨーロッパと続きました(図表⑥)。北ヨーロッパは、IT技術者の割合が高いうえに、技術者の人数も大きく増えるなど、注目に値します。
IT技術者数の伸び率が最も高い国は、ルクセンブルクとラトビア、日本は4.81%の27位
IT技術者数の伸び率を国別にみてみると、最も高いのがルクセンブルクおよびラトビア、そして3位がベルギーとなり、ヨーロッパ各国の伸び率の高さが目立つ結果となりました。 一方、IT技術者数トップ3においては、中国が8.59%の16位、インドが5.71%の22位、米国が3.22%の35位となりました。伸び率では上位ではありませんが、母数の規模からして、相当の拡大傾向であると言えます。なお、日本は4.81%で、世界平均である3.35%を上回ってはいますが、順位としては27位となりました。※IT技術者の割合は、小数点第3位を四捨五入し算出
<調査に関する出典/備考> 1 ) IT技術者について 情報通信業就業者の中で、国際標準職業分類 で「専門職」「技師、准専門職」に分類された人としています。 なお米国については、米国労働省労働統計局データより「Computer and Mathematical Occupations」と「Computer and Information Systems Managers」の合計としています。 2 ) 出典について 3 ) 地域の分類について(略称にて記載) 4)本レポート詳細については、当社WEBサイトに連載として掲載しています 連載グローバルレポート:「世界各国のIT技術者数」第1回~5回 > 詳細はこちら |
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