ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で人材サービス事業を運営するヒューマンリソシア株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：御旅屋　貢、以下「当社」）は、このたび、ルーマニアの国立大学であるブカレスト経済大学（The Bucharest University of Economic Studies、以下「ブカレスト経済大学」）と日本文化、芸術、歴史などの文化活動および日本語教育分野において、相互交流と協力関係を推進していく覚書を締結しました。
 

　また、この活動の拠点として、日本の文化や日本語、日本での就職情報などを提供する「Japan Study Center（日本研究センター）」を大学内に開設、11月15日に現地でオープニングセレモニーを執り行いました。

【本件のポイント】 ・　ルーマニアトップクラスの国立大学であるブカレスト経済大学と提携 ・　大学内に「Japan Study Center」を開設、日本の文化、歴史の紹介や就職情報を提供 ・　2021年3月期に1,000名体制を目指し、グローバルITエンジニア事業の採用につなげる

 

　当社は、国内で深刻化するITエンジニア不足を解消するため、海外の優秀なITエンジニアを国内企業に派遣する、「GIT（Global IT Talent）サービス」を展開しています（URL：https://git.resocia.jp/）。独自のリクルーティングチャネルで世界各国からITエンジニアを採用、さらにグループ会社が持つ日本語教育のノウハウを活用し、技術力と日本語力双方を兼ね備えたITエンジニアを派遣できることから、国内企業からのニーズは急増しています。すでに、30を超える国より、300名以上のITエンジニアを採用しており、ヨーロッパ、特に東欧圏のITエンジニアの採用を強化していく方針です。
 

　ブカレスト経済大学は、ルーマニアの首都ブカレストに位置する国立大学で、経済分野では東欧で最大規模を誇ります。また、統計・データ分析や経済学においてはルーマニアのトップクラスの大学です。外国語教育にも力を入れており、世界各国の研究プロジェクトに携わるなど、グローバルに活躍できる人材育成に注力、ルーマニア国外の大学や民間企業との協業にも積極的に取り組んでいます。

 

　このたびの覚書締結により、教育とビジネスのフィールド、そしてルーマニアと日本をつなぐ、幅広い分野での交流を促進します。日本語や日本に関する授業の設置などの学術的取り組み、文化や芸術分野でのワークショップの開催、日本文化に関する教育プログラムの開発、そして日本での就職に関するセミナーの開催など、共同プロジェクトを設置する計画です。

 

　共同プロジェクトの中心で、日本に関する情報発信拠点となる「Japan Study　Center」は、ブカレスト経済大学の学生をはじめ、近隣大学の学生や社会人にも開放、日本に関心を持つ幅広　い人材に、日本について知り、学んでいただくことをコンセプトとしています。
 

　日本文化や歴史の展示コーナーを常設するほか、ルーマニアと日本との間における学術や研究、ビジネス、文化など様々なテーマにて、講義やワークショップ、セミナー、イベントなどの開催も予定しています。また、日本で働きたい人材には、日本でのインターンシップに関する情報や、日本での就職情報も提供し、就職支援も行います。

 

　当社が海外在住の外国籍の方を対象にしたアンケート調査結果では、日本に関心を持ち、機会があれば日本で働いてみたいと考えている人が多い一方、日本での生活や仕事、求人情報の少なさが、日本で働く上での障壁になっていることがわかっています（※）。そのため、当社では、海外に向け、日本文化や歴史に加え、日本での生活や仕事、就職情報など、日本で働くことに関する情報発信の強化に取り組んでいます。

 

※2018年1月「日本で働くことに関する海外人材アンケート調査」（https://www.athuman.com/news/2018/1567/）

 

　近年ルーマニアは、世界的なIT企業のオフィスやITスタートアップ企業が首都ブカレストに集結するなど、IT先進国として存在感を高めています。また、アニメなど日本文化の人気は高く、日本への関心が高い国としても知られています。プロジェクトの推進を通じて、日本に関心を持つより多くのルーマニアのITエンジニアに日本で働く機会を提供するとともに、ルーマニアと日本の交流を深めてまいります。